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(”IACSメンバーには、全ての項目を等しく委任しているか”の問に…)
IACSメンバーには統一してくれるようにと強調している。パナマ政府を代行する形でやって貰っている。船級協会はサーベイヤーを解雇できる。不正が発覚した場合は船級協会に通知する。政府としては、とにかく調和して欲しいと望んでいる。
証書は送られてきたものにサインする。免除証書は政府のみが出す。トン数以外は船級協会が作成したものといえる、満載喫水線証書は当事務所がオーソライズする。ILO証書の裏書もこちらの事務所がしている。
IMOには3名の代表を置き、海上安全委員会、その他のサブコミッティーにも出席している。リーガルコミッティーにはパナマのロンドン事務所から、パナマ政府のリーガルデパートメントに属する者が出ている。

 

2. 海上の安全施策に関するパナマ国の立場
パナマ共和国 領事・船舶局
海事安全部長 Captain A.E.Fiore

 

序文
近年パナマの船舶登録所は飛躍的な登録数の増加を経験し、この2年間は総トン数、船舶数ともにまれにみる登録数を記録した。新造船舶の過去最高の登録増加により、船舶の平均年齢が劇的に低下するという思いがけない好結果も生んだ。パナマの国際海上保安計画は、この増え続ける船舶登録に歩調を合わせたものである。行政及びパナマ船の船主と操船者は、主に五つの船主国間委員会を通じ、一体となって常に登録機構の改善に協力している。パナマは世界の海上共同体の信頼に沿うべく努力し続けている。

 

海事安全部の基本的役割
領事・船舶局の「船舶管理」機能は、ニューヨークに設置された海事安全部によって実施されている。その役割は国際会議で義務づけられた技術要項の実践、国際規約の策定と実施、海難事故調査である。保安計画の主要推進事項は高度な資格を持った検査官による、数百に上る港での定期的な船舶安全検査制度である。この検査の徹底が、法律上報告すべき欠陥をもつ船舶に対する、安全基準を引き上げる役割を担っている。
ニューヨーク支所における重要な機能として次のような活動があげられる。規制の草案作製、パナマの海上政策とその進行状況に関する情報基盤として、全ての企業と船舶に配布される商船回状の作製:国際海事機関委員会及び小委員会の各種会合への出席と見解の準備:港湾管理委員との連絡:重大海難事故の調査:五つの船主顧問委員会の編成及びその会合への出席。五つの顧問委員会とは、客船顧問委員会、貨物船顧問委員会、タンカー顧問委員会、海洋顧問委員会、パナマ海上政策委員会である。

 

 

 

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